野球道具の一つ「バット」。バットはどのくらいの重さがベストなのか知っているでしょうか。
子どもが地元の野球チームの所属し応援している保護者の方も多いと思いますが、バットはどのくらいの重さがベストなのかで悩むことも多いと思います。
重さがある方がより飛距離が出そうな気もしますが、果たして真相は。
少年野球のバットの選び方について、重さをメインにご紹介します。
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野球のバットの選び方。自分に合うバットの重さは長さの目星がついてから
野球バット選びのポイント1【適切なバッドの長さ】
バット選びにはいくつかのポイントがありますが、まず身長合う「長さ」です。
ヒットを打つためにはバットの重さを気にしがちですが、どんどん身長が伸びて体格が変化する時期ですので常に身長に見合う長さのバットを使うように心がけましょう。
体に合わないバットを使っていると、本来なら身につけているはずの技術をうまく生かせなくなってしまいます。最悪、バット選びを間違えたことで技術が身につかないこともあり得ます。
ちょうど良いバットの長さとしてよく言われるのが、まっすぐに立って自然に垂らした腕の「脇の下〜指先」の長さを測り、その1.3倍した数値です。
少年野球では体の成長も早いので、時々確認してみることをお勧めします。
バット選びのポイント2【体格や体力に見合う重さとバランス】
実際にバットを構えたりスイングしてみた時に、バットによって手元が重く感じたり逆にバットの先が重くふらついたりすることはないでしょうか。
体格や筋力、打ち方のクセからも扱いやすいバランスは異なるものです。
- カウンター…バットの取り回しがしやすく、思い通りのスイングがしやすいのが手元重心のカウンターバランス。バントや打球の方向を打ち分ける内安打が打ちやすいバランスです。
- ミドル…バットの中間広くに重心がある形で、バットの取り回しとパワーの両方が適度に発揮されます。コンスタンスにヒット性の当たりを狙うならミドルバランスでしょう。
- トップス…先端の重心はバットを重く感じさせるため、筋力などバッターの身体能力が必要とされます。一度ボールが当たれば飛距離が大きくなりやすく、ホームランバッターや長打を中心に打つバッターに向いています。
野球のバットの重さを選ぶポイント
持った感覚で体に合った重さの野球バットを選ぶには
実際にバットを手にして素振りをしてみましょう。軽いバットではラクに素振りをすることができますが、つい腕だけでバットを振り回してしまい悪いクセがついてしまいます。
片手でバットを持ったときに軽々と動くようでは少し軽すぎます。片手で持つには重いと感じる程度の重さは必要です。
重すぎるバットを持つとスイングが遅くなり、振り遅れるなど当たってもいい当たりにはなりません。
振り切れるバットを選ぼう
野球のバッティング指導で「しっかり振り切れ!」と言っているのを聞いたことがあるでしょうか。
両手で構えたバットをボールに向かってスイングし、手首を回転させながらそのバットが背中に当たるくらいに「振り切る」ことがバッティングフォームには大切だからです。
しっかりと振り切るフォームができ、スイングスピードが早いほど打球はよく飛ぶようになります。
野球は重さのあるバットの方が有利?バットの重さと飛距離
バットは重いほどいいというわけではない
長く「重さのあるバットの方が有利」と思われていましたが、さまざまな科学的な分析を行うと必ずしもそうではないことが見えてきました。
バットの取り回しが早くなったからといってバットを重くすると、筋力やコントロールが追いつかずにスイングがブレてボールにミートできなくなってしまいます。
実践用とは別に重いバットを練習用に用意して、重さに耐えられる体を作ってから自分に合った重さを探っていきましょう。
少年野球では道具へのこだわりだけでなく、体への普段を最大限に考慮しよう
小学生から中学生の時期は野球の基本を身につける大切な時期であるとともに、体がグングン成長する不安定な時期でもあります。
今ピッタリのサイズや重さのバットを見つけても、すぐに体が成長して合わなくなってしまうことが多いのです。
野球の道具は決して安いものではありませんし、頻繁に買い換えるのは親としても経済的な負担が大きくなるでしょう。
ですから、ジャストサイズよりも少し先を見越したサイズや重さを考えて道具選びをすることをお勧めします。
飛距離を伸ばしたいからとバットの重さにこだわり過ぎて、ボールに当たらなくなるのでは本末転倒です。
バットは同じ重さでも位置によってバランスが異なるので注意
バットの重心が大きく分けて3種類(トップ・ミドル・カウンター)があることは前述しました。
1本のバットそのものの重さが同じであったとしても、重心の違いによって持った時の重さも違って感じられます。
バットの先に重心があると、より大きなパワーでボールを打ち出せる反面、バットが重く感じるため思ったようにコントロールすることが難しくなります。
逆に手元近くに重心があるカウンターでは、バット自体は軽く感じられバットコントロールがしやすくなりますが長打にはなりにくくなるのです。
トップ重心でパワーを引き出しつつ、正確なバッティング技術を身につけるには体の成長に合わせて筋力アップしていく必要があります。
このようにバットの重さだけにこだわらず体に合った使いやすいバットを選ぶことは、バッティングのテクニックだけでなく、その後の体作りにも影響してくることがお分かり頂けるのではないでしょうか。
バット選びの基準はあくまでも参考に!常識にとらわれず自分に合ったバットを選ぶことが大切
バット選びの一般的な基準はあくまでも「目安」
ここまで年齢や体格によって適したバットの重さや長さ・バランスなどについて説明してきましたが、これらは平均的な目安に過ぎません。
本当に自分に合っていると感じられるか、というインスピレーションも重要な要素です。
一度選んだバットはじっくり付き合ってみる
ボールが当たらない、当たっても飛ばないからといってバットが悪いことばかりが原因ではありません。
もし本当に相性がいいバットであっても体に馴染むまでには実際にしばらく使ってみる期間が必要なのです。
バットを変えるとフォームにも影響があるので、いつまで経ってもバッティングが安定しないことにも繋がります。
体格や筋力に合わせ、加えて感覚的に良いと思ったバットがあったら、しばらくの間は使い続けてみましょう。
野球の道具を違うものに変えるのは簡単なことかもしれません。しかし、それが必ずしも上達に繋がるわけでもありません。
本当に馴染んだバットは、自分の体の一部のようなものです。徹底的にこだわりを持つことが必要になることもあるでしょう。
特に少年野球では選手たちが成長期である場合、体格もどんどん変化していきます。